あにさぽ®
スキンコンサル

お電話でのお問い合わせ
0120-080-950

新規登録

ヘルプ

登録料・会費無料!

ご登録先着1,000名様限定
新規ご登録いただいた方

ベーシックプラン1回無料!


あにさぽ®のコンサルティング事例

あにさぽ® スキンコンサルは、犬・猫の皮膚科の知識を豊富に有する獣医師のアドバイスを、症状を撮影した画像を送信するだけで利用できるオンライン診断サービスです。

送信は、いつでもどこでも。
3~4営業日でコンサルテーション結果を返信いたします。


お送りいただいた情報や画像

  • 症例画像A
  • 症例画像B
  • 症例画像C

コンサルテーション結果

■インパクトレベル:処置・様子見
■疑われる疾患:猫の過敏性皮膚炎、腹部の違和感

■コメント:
臨床経過からは猫の過敏性皮膚炎の可能性が疑われました。
本症例においては、プレドニゾロンに奏功することや、腹部の症状においては好酸球性局面あるいは外傷性脱毛が認められ、猫過敏性皮膚炎の特徴的な所見です。
原因としては外部寄生虫、昆虫、食物、環境抗原が一般的です。症例のご家族に生活環境と予防内容や疑われる事象がないか確認して下さい。

外部寄生虫昆虫の関与が否定的な場合は、除去食試験の実施による食物アレルギーの可能性を精査します。
除去食試験に反応が認められなかった場合は環境抗原に対する過敏性皮膚炎(いわゆるアトピー性皮膚炎)の可能性を考慮し、環境抗原に対するアレルゲン特異的IgE検査の実施および原因抗原の回避、各種薬物療法を検討して下さい。

薬物療法としてはいずれも完治が期待できる治療法ではありませんが、副腎皮質ホルモン製剤、シクロスポリン、抗ヒスタミン剤などが挙げられます。
また、腹部の所見に関しては、膀胱炎、巨大結腸症などのなんらかの違和感などで舐め動作が起こることがありますので、精査を行っていただければと思います。

お送りいただいた情報や画像

  • 症例画像A
  • 症例画像B
  • 症例画像C
  • 症例画像D
  • 症例画像E
  • 症例画像F
  • 症例画像G

コンサルテーション結果

■インパクトレベル:処置・様子見
■疑われる疾患:感染症(深在性)、関節炎や腫瘍などによる違和感やストレスに伴う舐性行動による異物肉芽腫、アレルギー

■コメント:
舐性行動や外傷、外用剤の塗布などの物理的刺激に伴う異物反応、あるいは細菌、真菌、毛包虫などによる感染体による深在性感染症の可能性があります。過去に膿皮症があったとの経緯から舐め壊しによる深在性への移行が考えられます。

したがって、まずは感染体の有無を皮膚検査や培養検査を用いて確認する事や、経緯が長いようであれば、原因探索のための病理組織学的検査を検討して下さい。

また、感染体が検出されない場合は、関節トラブルなどがないか画像検査などで評価すること、問題行動の有無を飼い主から聴取してみて下さい。

特に、大型犬の場合は、運動量の低下によるストレスで舐性行動を繰り返す例もあります。また、稀に腫瘍に関連した違和感などもあるため、治癒が認められない場合は感染症の治療に準じて治療を行って下さい。異物肉芽腫としての治療としては、外用タクロリムス製剤、外用副腎皮質ホルモン製剤、外用尿素剤、の塗布を検討して下さい。

これらの治療に反応が乏しい場合は、プレドニゾロン(1~2㎎/kg,SID)、シクロスポリン(5~10㎎/kg,SID)、トリアムシノロン(病変部内注射)の使用を検討します。

治療に対して抵抗性、あるいは再発する場合には、確定診断および病変部の治療も含めて病理組織学的検査を検討して下さい。

獣医師の依頼時のコメント

重度の脂漏で1〜2回/週●●●シャンプーを実施。
皮膚掻爬試験で球菌、マラセチア検出時は●●●、●●●を●●●1mg/kgsidと併用するが、痒みのコントロール出来ず、●●●1mg/kgsid併用で改善するが、●●●をEODに減薬すると●●●を投与していても痒み再発してしまう。

※当ページにおいて、一部の商品名等は●●●で表示しております。


お送りいただいた情報や画像

  • 症例画像A
  • 症例画像B
  • 症例画像C
  • 症例画像D
  • 症例画像E
  • 症例画像F

コンサルテーション結果

■疑われる疾患

・脂漏症
・アトピー性皮膚炎
・食物アレルギー

■コンサルティング内容

臨床情報からは脂漏症とアレルギー性皮膚炎の可能性が考慮されました。

脂漏症の管理としては、現在使われている抗菌成分配合シャンプー剤以外に、クレンジングオイルなどの溶剤型洗浄剤、入浴(重曹泉、硫黄泉など)、抗脂漏成分(イオウ、サリチル酸、二硫化セレンなど)を含有したシャンプー剤を組み合わせた洗浄が推奨されます。

洗浄後は、皮膚刺激の緩和を目的として積極的な保湿(セラミド関連物質、脂肪酸、天然保湿因子、ヘパリン誘導体、尿素、乳酸、アミノ酸など)を行います。
局所的に脂漏、掻痒および炎症が強く認められる場合には、湿処置と併せて外用副腎皮質ホルモン製剤(モメタゾンフランカルボン酸、ヒドロコルチゾンアセポネトなど)を適応します。

スキンケアや外用処置で脂漏症の管理が困難な場合は、シクロスポリン製剤と副腎皮質ホルモン製剤による全身投与を検討してください。
脂漏症の発症・増悪要因として、高温多湿の生活環境、誤ったスキンケア(誤った洗浄剤の選択や洗浄方法、過度な乾燥など)、代謝性疾患(甲状腺機能低下症などの内分泌疾患)、食事(年齢ステージに合わない栄養バランスの食事の給与、副食の過剰給与)、アレルギー性皮膚疾患の存在を併せて探索することも重要となります。

犬のアレルギー性皮膚炎の原因としては、外部寄生虫、薬物、環境・食物が一般的ですが、本症例ではアトピー性皮膚炎および食物アレルギーの可能性が考慮されます。 第一に厳密な除去食試験(食歴に基づいた新奇タンパク・炭水化物食による8週間にわたる試験)の実施を検討してください。
これらの対応で良好な反応を認めない場合は、アレルゲン特異的血清IgE値検査結果に基づいた原因抗原の回避、保湿を中心としたスキンケア、皮膚の保護、生活環境清掃および気温と湿度のコントロールを行って下さい。

薬物療法としては副腎皮質ホルモン製剤(全身投与、外用療法)、シクロスポリン、外用タクロリムス、抗ヒスタミン剤、犬インターフェロンγ製剤、オクラシチニブなどの使用を検討しますが、いずれも長期的な治療管理が必要となります。

本症例は脂漏症とアトピー性皮膚炎が合併している可能性が予想され、オクラシチニブの減薬が困難なため、シクロスポリンの使用を一度検討してください。

獣医師の依頼時のコメント

●●● (+) 猫アレルゲン特異的IgE (-) ●●●内服中、●●●外用薬使用中。
改善無く、現在に至る。
飼い主様にも真菌感染し治療中。
真菌の治療法についてご教授いただきたい。

※当ページにおいて、一部の商品名等は●●●で表示しております。


お送りいただいた情報や画像

  • 症例画像A
  • 症例画像B
  • 症例画像C
  • 症例画像D
  • 症例画像E
  • 症例画像F

コンサルテーション結果

■疑われる疾患

・皮膚糸状菌症

■コンサルティング内容

臨床情報からは猫の糸状菌症の可能性が第一に疑われました。猫の糸状菌症の感染のほとんどはMicrosporum canisに起因しています。
M. canisは犬、猫、ウサギ、ヒトに感染します。
猫では不顕性感染している個体が頻繁に認めれられ、一見健康に見える他の猫や他の動物の感染被毛が感染源となっていると考えられます。
通常、皮膚糸状菌症は自然治癒する疾患だるため、健康な動物では10-12週間で治癒すると考えられています。

今後の診断・治療プランとして、まず抗真菌薬の内服を行います。
●●●がケラチンに蓄積しやすいため、皮膚糸状菌症の第一選択薬として●●●5-10mg/kg(1日1回)ををお勧めします。
●●●は消化管からの吸収性が悪く、先発品は九州促進剤が添加されているため、ジェネリック品をしようしている場合先発品に変更してみてください。
嘔吐、下痢、肝毒性がありますので定期的な血液検査をお勧めします。

また感染被毛を皮膚から取り除くことも重要です。
そのためウッド灯でアップルグリーンに光る被毛からマージン3㎝とって毛刈りを行うことと、●●●含有シャンプーを用いた洗浄を週に1-2回実施すること(抗真菌薬丹毒治療よりも迅速に菌の培養が陰性化したとの報告があるため)、抗真菌薬の外用(●●●で問題ないかと思います)をお勧めします。

本症例の治癒が遅い理由は、2つが考えられます。

① 生活環境中の糸状菌汚染が解除できていないがゆえに治癒と再発を繰り返している。
に関して、生活環境の清浄化を徹底してください。
汚染した器具やゲージなどは、まずは洗剤を用いて良く洗浄を行います。
室内は,掃除機で塵埃をよく除き,可能であれば洗浄または消毒を行うよう指示してください。
汚染物によっては、分節分生子を100%除去し難いので、廃棄可能であれば行うべきです。
環境の清浄化に対して100%有効とされる消毒薬は、1%ホルマリンまたは5.25%の塩素系漂白剤があげられます。
クロルヘキシジン、70%エタノールなどは、分節分生子を充分殺滅しないので使用しないでください。

② 基礎疾患を罹患しているため、本症例の免疫能が低下している。
FIVやFeLVなどのウイルス感染がないか確認してください。
またスコティッシュフォールドでは心肥大や腎臓障害などが知られています。
特に多発性嚢胞腎が発症しやすいので、確認してみることをお勧めします。
異常所見が認められた場合、併せて治療する必要があります。

治療判定にはご使用の●●●のほかに、被毛検査、搔爬検査とウッド灯検査を併用すると効果的です。
1-2週間間隔で通院していただき、上記の検査から、患部の糸状菌体の位置を確認します。
内服が効果を示している場合、感染被毛中の菌体は毛根側から徐々に死滅していくためにウッド灯の陽性部位が毛根側から消失します。

同様の所見は抜毛検査でも認めることが出来ます。
これらの所見が認められなかった場合、内服や外用、シャンプーが適切に行えているか確認してください。
治療終了に関して決められたエビデンスはありません。
しかしながら専門医の間では、ウッド灯で陽性被毛および陽性皮膚が観察されなくなり、抜毛および掻把検査で糸状菌の菌体が認められなくなったタイミングで、全身のブラシ培養を行うことをルーチンにしています。
個別包装されている使い捨て歯ブラシを用い、全身をこすった後に歯ブラシの先端を●●●上で切断します。
2-3週間●●●上でM. canisが発育しなければ治療終了としています。

※当ページにおいて、一部の商品名等は●●●で表示しております。




ページTOPへ
あにさぽTOPへ